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◆Devotion(下)(3/5)
ジャンル…オリジナル
形式…小説
補足…リアル文化祭での作品。若干修正済。
序、上はサイトに置いてあります。
※計算ミスで今日は異様に短いですorz(400文字弱)。
そこからまたハクシュウの背に乗って移動して、彼らが寝床にしているらしき洞窟にたどり着いた頃には、すっかり夜になっていた。
陰の星のお陰でシュウナイにも辺りの様子は見えてはいたが、それでも洞窟に入った後は、彼女の目は最早使い物にはならなかった。
彼女が寝付くまで、ハシュツとハクシュウは様々な話をしてくれた。彼らの話はシュウナイにとっては興味深く、そしてその難しさ故に、半ば子守歌代わりにもなっていた。
まどろみの中で、シュウナイは思った。
まるでハシュツは新しく出来た姉のようで、ハクシュウは両親のようで。
そして、次に浮かび上がってきたのは、血の繋がった本物の両親。
だが、彼らと離ればなれになった寂しさは、何故か彼女の心の中には現れない。その理由を明らかにするのは彼女にとっては非常に困難で、考えるのを止めた瞬間、シュウナイは深い眠りについた。