記事一覧

【No.194】 2007.12.13 / 01:00 | 創作物

■ 作品消化祭:七日目

※ラインナップ、詳細はこちら


◆Devotion(下)(3/5)
ジャンル…オリジナル
形式…小説
補足…リアル文化祭での作品。若干修正済。
 序、上はサイトに置いてあります。
※計算ミスで今日は異様に短いですorz(400文字弱)。


続き

 そこからまたハクシュウの背に乗って移動して、彼らが寝床にしているらしき洞窟にたどり着いた頃には、すっかり夜になっていた。
 陰の星のお陰でシュウナイにも辺りの様子は見えてはいたが、それでも洞窟に入った後は、彼女の目は最早使い物にはならなかった。
 彼女が寝付くまで、ハシュツとハクシュウは様々な話をしてくれた。彼らの話はシュウナイにとっては興味深く、そしてその難しさ故に、半ば子守歌代わりにもなっていた。
 まどろみの中で、シュウナイは思った。
 まるでハシュツは新しく出来た姉のようで、ハクシュウは両親のようで。
 そして、次に浮かび上がってきたのは、血の繋がった本物の両親。
 だが、彼らと離ればなれになった寂しさは、何故か彼女の心の中には現れない。その理由を明らかにするのは彼女にとっては非常に困難で、考えるのを止めた瞬間、シュウナイは深い眠りについた。

■ コメント一覧

コメント投稿

投稿フォーム
HN
Mail
URL
Comment
Pass
投稿キー
※「box」と入力してください(スパム対策)

Please do not reproduce without prior permission.